自販機の下で

切り取って、削りだした先にこそ「おもしろい」が宿る

気づけば以前の更新から100日前後。
光陰矢の如し。

                                  • -

『雪にツバサ』というマンガを読んだ。
描いているのは高橋しん。『いいひと』は読破したのでその印象が強い。
ジャンル分けすれば「超能力系」ではあるのだが、
主人公(中学生男子)の使える超能力がショボいことがやたらと強調される。

超能力を使えることを隠していた主人公が、
一話目にして不良に絡まれた女の子にその力を使ってしまう。
その女の子の身体を勝手に動かし、
格ゲーの動きを再現することで不良を追っ払う。

そこで、「格ゲーばりの格闘術」を、
女の子は自分でできたと勘違いする。
しかも、これは自分の超能力だという勘違いだ。
能力を隠しているため自分が動かしたとも言えず、
かといって、女の子をほっておくわけにもいかず、
苦悩する主人公がおもしろい。

アンジャッシュのコントと一緒だ。
原因と結果に全く同じものを用意しても、
それを繋ぐ線は一本じゃない。
物語は、理由にこそある。

僕はいま自分の人生に理由をつける作業に追われている。
気づけばこの大学にいたのも、
一ヶ月ネトゲしかしていなかった月があるのも、
なぜか言語学の本ばかり読んできたのも、
遍路したのも、
はてなと出会えたのも、
いろんな知り合いがTwitterアカウントを閉鎖していくのも、
やっぱりどこかに理由があるはずだ。

僕は頭が悪かったので、
理由を考えながら物事に取り組んでこなかった。
だからいま、必死で考える。
考えることがいいことなのかわからない。
今考えることをその時考えていたとは到底思えないこともある。
削って、叩いて、「本当の理由」を探している。

見た目は綺麗でないが料理はある。
材料名簿はいま必死に揃えた。
あとはレシピだけ。それだけ。