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ロボット掃除機、あと3年早く買いたかった。75平米×猫の我が家がDreame L40s Pro Ultraを選んだ話

友達に「ロボット掃除機ってぶっちゃけどうなん?」と聞かれて、うまく答えられなかった。持ってなかったからだ。

で、調べた。1ヶ月くらい調べ倒して、最終的に Dreame L40s Pro Ultra を買った。使って2週間。

結論から言うと、あと3年、早く買いたかった。

いや、大げさじゃなく。うちは75平米のマンションでフローリング100%、短毛猫が1匹。掃除機を週に何回もかけて、気が向いたら水拭きもして……というのを、ずっと自力で回してた。地味にしんどい。それがまるごと消えた。

ハウスダストアレルギー持ちの僕が、寝室を毎日水拭きさせて「あ、これ効いてるな」と体で感じてる。もう元の生活には戻れぬ。

この記事は、調べた過程と、2週間使ったリアルの両方をできるだけ正直に書く。ロボット掃除機が気になってる人、とくに猫がいる人・マンション暮らしの人に向けて。

先に言っておく:ロボット掃除機選びでハマる5つの罠

機種の話に入る前に。調べていて「これを知らずに買ったら後悔するな」と思った落とし穴を5つ書いておく。そのまま選び方の軸にもなる。

罠1:ステーションがデカい。本当にデカい

今のハイエンド機は「全自動ステーション」とセットだ。ゴミ収集・モップ洗浄・乾燥・給水を全部やってくれる代わりに、ステーションが幅35〜40cm × 奥行45〜50cm × 高さ55〜60cmある。小型の空気清浄機くらいのサイズ感。

「デカいよ」とレビューでさんざん読んでいた。読んでいてなお、実物が届いたとき「デカいな」と声が出た。

しかも置き場所はコンセントの近くに縛られる。僕は本当はキッチンのシンク横に置きたかった。モップ洗浄で水を使うから、給排水の手間を考えると水回りが近いほうがいい。でもコンセントの都合でテレビ横に落ち着いた。

買う前に、メジャーを持って「ここに置く」という1ヶ所を決めておくこと。コンセント位置、扉の開閉、生活動線、全部確認する。これをやらないと「置けない」「扉が当たる」で詰む。「想定より大きくて置けなかった」という購入後の後悔は、レビューを読んでいて一番多かった。

罠2:マンションの段差は禁止エリアを切らないと事故る

一般的なロボット掃除機が乗り越えられる段差は最大2cm前後。マンションの玄関框は4〜5cmが標準なので、ほぼ全機種で通過できない。

怖いのは「落ちて戻れなくなる」パターン。水拭き機種だと、戻れないまま濡れたモップが乾かず臭くなる、なんて事例も報告されている。脱衣所の濡れた床に突っ込んで水分を広げる、というのもある。

玄関、脱衣所、バルコニー入口あたりは、買ったらすぐアプリで禁止エリアを設定しておく。最近の機種は段差センサーが優秀で、何もしなくても落ちずに避けてくれることが多い(うちもそうだった)。それでも念のため切っておくのが正解。

罠3:「水拭き付き=床拭きが完全自動」ではない

ここは正直に書く。全自動ステーション付きでも、汚水タンクの処理は週に数回、自分でやる必要がある。モップパッドも数ヶ月で臭いが出はじめて、定期交換が要る。

「買った直後は水拭きを使っていたけど、半年後には乾拭きだけになった」という報告が、複数のメーカー・複数のレビュアーで見つかった。理由はだいたい「タンク補充・汚水処理・生乾き臭対策の手間が、メリットを上回ったから」。

水拭きを主役に使うつもりなら、ここは覚悟しておく。逆に言えば、この手間さえ飲み込めれば水拭き機の価値は本物だ。それは後で実体験として書く。

罠4:ケーブルと薄物は、今でも巻き込む

スマホの充電ケーブル、延長コード、薄手のラグやタオル。このあたりは2024〜2025年の最新機種でも巻き込みリスクが残っている。AIの障害物回避は年々賢くなってるけど、それでも床に物が散らかっていると性能は落ちる。

「完全自動」の幻想は捨てて、掃除前に床の物を片付ける、という一手間は前提にしておいたほうがいい。

罠5:Wi-Fiは2.4GHz

ロボット掃除機はほぼ全機種、2.4GHz帯のWi-Fiにしか繋がらない。5GHzと2.4GHzを自動で切り替えるルーター(バンドステアリング)だと、初期設定でつまずく報告が多い。

自分のルーター設定を一度確認しておくと、セットアップで詰まらずに済む。

余談:家電量販店は、あてにならなかった

ひとつ書いておきたい。

ロボット掃除機を買うとき、当然のように家電量販店へ実機を見に行った。実物でサイズ感を確かめて、店員に話を聞いて、納得して買う。そのつもりだった。

ところが、Dreameの実機は1台も置いていなかった。Ecovacsの最新機種もない。店頭に並んでいるのはルンバと、各社の型落ちばかり。候補にしていた機種は、どこにもなかった。

Dreameやこのあたりの新興メーカーは、大きな店舗網を持たずネット直販を中心に売っている。だから「店頭で実機を見て決める」が、そもそも成立しないのだ。

結局、実機を一度も見ないままネットのレビューとスペックだけで決めた。不安はあった。でも今のロボット掃除機選びは、店をまわるより、ネットの情報をどれだけ正確に集められるかの勝負になってる。「店で見られないから」を理由に候補から外す必要はない。そう割り切るしかなかった。

我が家の条件と、最後の一騎打ち

選び方の軸が決まったところで、うちの条件を整理する。

  • 75平米マンション・寝室含む全室運用
  • フローリング100%
  • 短毛猫1匹
  • 水拭きを主役に・週5回くらい使いたい
  • 予算は10万円以下が理想、12万円まで許容

この条件で「自動化のレベル(どれだけ任せっぱなしにできるか)」を軸に絞り込んでいったら、最後は2機種の一騎打ちになった。Ecovacs DEEBOT T80 OMNI と Dreame L40s Pro Ultra だ。

T80 OMNI vs L40s Pro Ultra:猫×マンション目線で比べた

比較軸 Ecovacs T80 OMNI Dreame L40s Pro Ultra うちの判断
実売価格 ¥84,800〜 ¥99,800前後 T80が約1.5万円安い
猫毛の絡まり対策 ZeroTangle 3.0 HyperStream DuoBrush ほぼ互角。どちらも現行最強クラス
水拭き方式 OZMOローラー常時洗浄 モップ自動脱着+75℃温水+自動洗剤 好み次第。L40sは「任せっぱなし」寄り
障害物回避・安全性 スタック(その場で固まる)報告が複数 AIカメラ+猫を検知して慎重モード L40s
静音性 標準64dB 標準60dB前後・TÜV低騒音認証 L40s
ペット見守り ライブビューのみ ライブカメラ+双方向通話 L40s
メーカー保証 最大2年 最大3年 L40s
バッテリー容量 6,400mAh 5,200mAh T80

消耗品のランニングコストは、両機種とも年間で数万円かかる。ただ洗剤の使い方や交換頻度で大きく前後するので「どっちが明確に安い」とは言いにくい。だからここは決め手にしなかった。本体価格はT80のほうが約1.5万円安い、という事実だけ押さえておけばいい。

僕がL40s Pro Ultraを選んだ3つの理由

価格だけ見ればT80のほうが安い。それでもL40s Pro Ultraにした理由は3つある。

1. 水拭き主役で「任せっぱなし」を続けられる設計だから

モップの自動脱着、75℃温水での洗浄、洗剤の自動混合。週5回の水拭きを「日常の手間」として無理なく回せるかどうかは、こういう細かい自動化の積み重ねで決まる。手間が積もると、人は水拭き機能を使わなくなる(罠3)。そこを一番警戒した。

2. 短毛猫との共存で安全マージンが広いから

毛絡みがほぼ出ないブラシ構造に加えて、AIカメラが暗い場所の障害物も拾い、猫を検知すると慎重モードに切り替わる。T80に複数報告のあった「同じ場所で繰り返しスタックする」問題は、猫のいる生活空間では地味に怖い。

3. 3年保証が長期リスクを吸収するから

L40s Pro Ultraは日本で最大3年保証。業界の標準は1〜2年なので、これは大きい。両機種とも発売から日が浅く、2〜3年使った長期データはまだ世の中に存在しない。だからこそ、保証の厚みがそのまま保険になる。

ついでに言うと、ペット見守り(ライブカメラ・双方向通話)に対応しているのも、留守番させる猫が気になる身としては安心材料だった。

価格の話

公式の通常価格は¥138,800ほど。ただ実際にはずっと値引きされていて、Amazonのドリーミー公式ストアでも¥99,800前後で売られている。僕が買ったときで¥99,799だった。10万円前後で買えるハイエンド機、という感覚で検討した。

※ Ecovacs DEEBOT T80 OMNIはこちら → Ecovacs DEEBOT T80 OMNI

2週間使ってどうだったか(正直レビュー)

ここから、実際に2週間使ったリアルを書く。良かったところも、不満も、全部。

設置:聞いていた通りデカい

罠1で書いた通り。ステーションはテレビ横に置いた。本当はシンク横が良かった(水汲みが近いほうが楽だから)けど、コンセントの都合で妥協した。これから買う人は、置き場所を先に決めてほしい。本気で。

猫:めっちゃビビっている。絶対に乗らない

うちの猫は、稼働中のロボットを高いところからじっと見下ろしている。仲良くなることは、たぶん一生ない。乗って遊ぶとか、追いかけるとか、そういうのも一切ない。絶対に乗らない。絶対に。

これは個体差があると思うけど、「猫が乗って事故る」みたいな心配は、少なくともうちでは杞憂だった。ロボット側も猫を避けて走ってくれている。

水拭きが、本当に良い(一番伝えたいところ)

買ってよかったと一番思うのが、これ。

食卓の下が毎回きれいなことに、素直に感動した。あそこは食べこぼしの微粒子が落ちる場所で、手で拭くのは正直おっくうだった。それが毎日、勝手にきれいになっている。

そしてハウスダストアレルギー持ちの僕にとって効いているのが、寝室を毎日水拭きさせていること。朝起きたときの鼻のムズつきが、明らかに減った。ハウスダストの量を測ったわけじゃないので、あくまで体感だ。でも体感ははっきりある。

ひとつ発見があって、吸引と水拭きを同時にやるより、別々にやったほうが床の仕上がりがサラッとする。たぶん、同時モードだと吸い残した埃を濡れモップが薄く塗り広げてしまうのと、モップパッドが乾いた埃を吸って早く泥状になるせいだ。先に吸引で床をゼロにしてから、別パスで水拭きさせると、モップは皮脂やベタつきだけを相手にできる。アレルギー対策で水拭きを重視するなら、この「分離運用」はいいかも。アプリで設定できる。

生乾きの臭いは、2週間使った今のところ出ていない。ただ、モップの臭いは数ヶ月たってから出るという報告が多い。ここは長く使ってから追記したい。

L40Sが勝手に家をマッピングしてくの、見ててかなり楽しかった。ロボット掃除機・食洗機・ドラム式洗濯乾燥機を「令和の三種の神器」と呼ぶらしいけど、水拭きを毎日やる負荷から解放されるという意味で、ロボット掃除機がその一角なのは納得した。

猫毛:短毛なら余裕

毛絡みはまったく気にならない。短毛猫なら余裕だと思う。長毛猫だとまた違うかもしれないけど、少なくともうちの環境ではブラシへの絡まりはノーストレスだった。

ダストボックスはまだ満杯になっていないので、ゴミの溜まり方やゴミ捨ての頻度は、もう少し使ってから追記したい。

正直な不満も書いておく

  • モップ洗浄のたびに出る汚水を捨てるのが、地味にめんどう。しかも忘れがち。罠3で書いた「完全自動ではない」が、まさにここに出る。
  • 思ったより時間がかかる。いろんな物を慎重に避けながら走るので、1回の掃除はそれなりに長い。「あっという間に終わる」イメージで買うと、ちょっと違う。
  • 椅子は上げたほうが速い。リビングのダイニングチェアを上げておくと、掃除の効率が目に見えて上がる。結局ここは人間の一手間が要る。
  • ラグの四隅の房(フリンジ)を巻き込もうとしたことがあった。フリンジや薄物のまわりは、やっぱり片付けてからのほうが安心。

浄水は毎回かえなくていいけど、汚水はなるべく毎回かえないと匂いのもとになりそう

ペット見守りカメラは、まだ使っていない

ライブカメラと双方向通話は、購入の決め手のひとつではあったけど、まだ使っていない。カメラを家の中で常時動かすことへの抵抗がまだあるのと、こっちから話しかけると逆に猫が怖がりそうだから。ここは別記事でちゃんとレビューしたい。

検討して落とした候補

最後の一騎打ちに残らなかった機種も、理由だけ短く。

  • SwitchBot S10 … 水道直結の給排水は唯一無二だけど、設置条件が厳しく、水漏れ・水あふれの実例報告が気になって外した。
  • Dreame L40 Ultra AE … 自動化スコアは高いが、ペット見守りに非対応(カメラは障害物回避専用)。猫の留守番が気になる身としては、ここでL40s Pro Ultraに軍配。
  • Roborock Qrevo C … アプリの完成度は評価が高いが、自動化レベルで上位機に明確に劣った。
  • DEEBOT T50 OMNI … 当初の本命。でもケーブル回避が弱く、後継のT80に世代交代していたので見送り。
  • Narwal Freo Z Ultra … 53dBの静音性は魅力だったが、検討中に値上がりして優位性が薄れた。

予算を抑えるなら:Eufy X10 Pro Omni

ここまでDreame L40s Pro Ultraを軸に書いてきたけど、「全自動は欲しい、でも10万円はちょっと重い」という人もいると思う。

調べた中で、安さで頭ひとつ抜けていたのが Anker の Eufy X10 Pro Omni。ゴミの自動収集・モップの自動洗浄・乾燥という全自動ステーションのひと通りが揃って、セールのたびに6万円前後まで下がる。タイミングが合えばL40s Pro Ultraより3万円以上安い。

弱点もある。ゴミ収集ステーションの容量が小さめで、ゴミ捨ての頻度はL40s Pro Ultraより増える。モップ洗浄が温水なのかどうかも、はっきりしない。水拭きを毎日ガッツリ主役で使うなら、上位機との差は出るだろう。

それでも「全自動ロボット掃除機というものを、まず一度体験してみたい」価格としては、かなり現実的だ。Ankerというブランドの安心感もある。

猫がいない家なら、結論は変わる?

ここまで「短毛猫1匹」を前提に書いてきた。猫がいない家だと選び方は変わるのか。調べ直しても、結論は大きくは変わらなかった。

僕がL40s Pro Ultraを選んだ決め手は3つ。水拭き主役での「任せっぱなし」継続率、短毛猫との共存(毛絡み・障害物回避・安全性)、3年保証。このうち猫がからむのは2つ目だ。でも残りの2つ、手間の少なさと保証の厚さは、猫の有無に関係なく効く。猫を抜いても、この機種を選んだ理由の大半は残る。

変わるのは、対抗馬だったEcovacs T80 OMNIとの距離感だ。猫がいると、猫を検知する慎重モードでL40s Pro Ultraが一段上に立つ。猫がいなければ、その価値は薄れる。ただしケーブル回避のうまさや「スタックしにくさ」は猫のいない家でも効くから、差が丸ごと消えるわけじゃない。それでも、本体が1.5万円ほど安いT80 OMNIを選ぶ理由は、猫なしの家ではかなり強くなる。

うちの場合、機種選びで猫より大きかったのは「水拭きを主役にするか」だった。毎日の主役にするなら、猫がいてもいなくても、モップの自動洗浄・乾燥がしっかりした全自動機に行き着く。ここをケチると半年でモップの手入れが面倒になって、水拭きごと使わなくなる。そういう報告が、機種を問わず多いからだ。

  • 水拭きを主役にしたい → 猫の有無を問わずL40s Pro Ultraクラス。猫なしの家ならT80 OMNIも有力
  • 水拭きはたまにでいい → 上の「予算を抑えるなら」のEufy X10 Pro Omniへ

うちでは、猫がいたからL40s Pro Ultraに寄った。でも猫がいなくても、水拭きを重視するなら同じ機種が残っていたと思う。

まとめ

機種 実売価格 強み こんな人に
Dreame L40s Pro Ultra ¥99,800前後 水拭きの自動化・3年保証・ペット見守り 水拭き主役・猫がいる・長く使いたい人
Ecovacs DEEBOT T80 OMNI ¥84,800〜 本体が安い・OZMOローラー常時洗浄・大容量バッテリー 初期コストを抑えたい人

こういう人におすすめ

  • 水拭きを毎日やりたい(とくにハウスダストアレルギー持ち)
  • 短毛のペットがいる
  • マンション暮らしで、掃除の負担を減らしたい
  • 多少高くても、保証の手厚さで安心を買いたい

そうでもない人

  • 「ボタン一つで完全に手放し」を期待している人 … 汚水捨て・床の片付けという一手間は残る
  • 床に物が多い・ケーブルが這っている部屋 … まず片付けが必要
  • ステーションを置くスペースが本当にない人 … サイズは妥協できない

買う前の自分に一言かけるなら

あと3年、早く買いたかった。

マンションを買ったとき、暮らしが変わったとき。あのあたりで入れていれば、と思う。75平米を人力で掃除し続けるのは、やっぱり大変だった。生活に手がかかる時期ほど、掃除をまるごと手放せる価値は大きい。

もし今、ロボット掃除機で迷っているなら。その迷っている時間が、ちょっともったいないかもしれない。

次の買い時はいつか

どうせ買うなら、少しでも安く買いたい。最後にセール時期の話を。

Amazonの大型セールは年に3回ある。

  • プライムデー(7月中旬・プライム会員限定)
  • プライム感謝祭(10月・プライム会員限定)
  • ブラックフライデー(11月下旬〜12月初旬・会員でなくても参加可)

ロボット掃除機がいちばん深く下がるのは、例年ブラックフライデー。実際、Dreame L40s Pro Ultraも過去のブラックフライデーで約半額になった実績がある。

ただ、ここが大事なんだけど。Dreameのような直販系メーカーは、大型セール以外の時期もずっと値引きしている。僕が¥99,799で買えたのも、大型セールのタイミングではなかった。だから「セールを待たないと損」というほどでもない。

整理すると、こうなる。

  • 底値を狙うなら:11月のブラックフライデーまで待つ
  • 早く掃除の負担から解放されたいなら:普段の価格でも十分に安い。待つ意味は薄い

僕は後者だった。そして、待たなくてよかったと思ってる。

27インチ 120Hz以上のゲーミングモニターを2万円以下で探した話

友人に「モニター欲しいんだけど27インチで120Hz以上、2万以下でいいのない?」と聞かれたので調べた。 テレビでゲームしてたらしく、モニターの相場感がないとのこと。音はヘッドセット使うからどうでもいいと。

結論から言うと、2025〜2026年の今この価格帯はかなり良い時代になってる。 2万円以下でもWQHD(2560×1440)が買えるし、FHDなら144Hzが1万円台前半で手に入る。すごい。

そもそもの選び方メモ

解像度:27インチならWQHDにしとけ

まず前提として、27インチで選ぶなら解像度はWQHD(2560×1440)が圧倒的におすすめ。 27インチにフルHD(1920×1080)だと、画面の大きさに対してドットの粗さが目立つ。テキストがちょっとぼやけて見える感じ。 まあゲームオンリーで「文字なんか読まねえ」ならFHDでもいいけど、せっかく2万出すならWQHDにしたい。

リフレッシュレート:ゲーム用途なら超大事

テレビは基本60Hz。ここから120Hz以上のモニターに変えると体感でめちゃくちゃ変わる。 マウスカーソルの動きからして違うし、FPSだと視点移動の滑らかさが段違い。 PS5でも120fps対応のゲームが増えてきたし、PCゲームならなおさら恩恵がある。

144Hzと120Hzの差は正直ほとんどわからないので、120Hz以上であれば十分。 この価格帯だと144Hz〜165Hz対応のモデルが普通にあるので、特に妥協する必要もない。

パネルの種類:IPSかVAか

パネルの種類はIPSかVAがあるけど、ざっくり言うと:

IPS:色がきれい、視野角が広い。「目が疲れにくい」という点で20年来の定評があるパネル。万能。 VA:コントラスト比がIPSの3倍以上(3000:1)あるので、黒がしっかり黒い。映画やRPG向き。ただし視野角が狭め。

どっちでも大丈夫だけど、最近の主流はIPS。特にFast-IPSと呼ばれる改良型は応答速度も速くなってて、ゲーム用途でも優秀。

応答速度のカタログ値には気をつけろ

ここ大事。カタログに「1ms」「0.5ms」って書いてあるけど、これには2種類の単位がある。

GtoG(Gray to Gray):パネル本来の色切り替え速度。信頼性が高い数字。誠実な製品はこの値を出す。 MPRT:黒挿入などパネル外の技術込みの数字。GtoGより良い値が出やすく、宣伝用に使われがち。

GtoGの値を出さずにMPRTだけ掲示するメーカーが増えてるので、比較するときは単位を揃えて見ること。 GtoGで5ms程度の「普通のIPS」でも、カジュアルなゲーム用途なら実用上は問題ない。 ガチのFPSプレイヤーでなければ、応答速度の数字に過度にこだわる必要はない。

パネルの出自も一応気にしたい

モニターに使われているパネルは、実は製造元が限られている。主要なところだと:

  • LG Display(韓国):IPS系の王道。PCモニター採用率が最も高い
  • AUO(台湾):AHVA-IPSやFast-IPSを展開。ゲーミング用で存在感がある
  • Innolux(台湾):コスパ系モニターでの採用が多い
  • HKC(中国):VA系(HVA/FSA)が主力。KOORUIブランドで格安モニターを直販

パネルの出所が不明瞭で、製品保証が3年に満たないモニターは、少し慎重に考えたほうがいいかもしれない。

本命①:Xiaomi A27Qi 2026(¥19,980) — 安定の万能型

これがマジで衝撃だった。

27インチ、WQHD(2560×1440)、120Hz、IPSパネル。 これで19,980円。ギリ2万円以下。

※Xiaomiの公式表記は「2K QHD」だけど、2560×1440は業界的にはWQHD(Wide QHD)と呼ばれることが多い。どちらも同じ解像度。Amazonの商品名に「フルHD 2K QHD」と全部盛りで書いてあるのはSEO対策なので惑わされないように。

2026年2月発売のモデルで、工場出荷前に個体別カラーキャリブレーション(ΔE<1)をやっている。 色の正確さでいうとこの価格帯ではちょっと頭ひとつ抜けてる。DCI-P3 95%、sRGB 100%。

ゲーミングモニターとして売ってるわけではないのでゲーム特化の機能(照準表示とか暗所補正とか)はない。 けど「テレビからの乗り換え」で「ゲームを快適にしたい」くらいの温度感なら十分すぎる。 120Hzあれば、PS5の120fps出力にも対応できるし。

注意点としてはスピーカー非搭載だけど、ヘッドセット使うなら関係なし。VESA対応なのでモニターアームもいける。 あと応答速度はGtGで6ms。Fast-IPSの1msクラスと比べると遅いけど、テレビからの乗り換えなら全く気にならないレベル。ガチFPSだとちょっと物足りないかも。 旧モデル(A27Qi 無印)は100Hzだったので、120Hz以上が欲しいなら2026モデルを選ぶこと。Amazonで型番をよく確認。

ちなみにXiaomiは上位にゲーミング特化の「G27Qi 2026」(200Hz/WQHD/Fast IPS/1ms GtG)もある。 定価¥29,982だけど、セール中で¥25,980(13%OFF)。予算を上げられるならこっちがゲーム向きとしては最適。

本命②:KOORUI — ゲーム特化ならこっちが上

KOORUIは、中国のパネルメーカーHKCが日本向けに直販しているブランド。 つまり「パネルメーカーが自分で作ったパネルを自分で売ってる」パターン。だから安い。

ぶっちゃけスペックだけならこの価格帯で最強。2モデルが候補になる。

フラット派:KOORUI G2721X(WQHD/260Hz/Fast IPS/¥17,960)

27インチ/WQHD/260Hz/Fast IPSパネルで¥17,960。数字がバグってる。 応答速度1ms(GtoG)で、FPSでもしっかり使える。HDR400対応、DCI-P3 90%と色域も広い。 ゲーム性能だけで見たらこの価格帯でぶっちぎりの1位。

「なんでXiaomiが本命①なの?」と思うかもしれないが、理由は2つ: 1. 色精度: XiaomiはΔE<1の個体別キャリブレーション済み。KOORUIにこの記載はない 2. ブランドと保証: Xiaomiは家電メーカーとしての実績がある。KOORUIの保証は1年(画面)+3年(その他)と短め

逆に言えば、色精度より応答速度とリフレッシュレートを重視するならKOORUI G2721Xが最適解。ゲーム特化ならむしろこっちが上。

湾曲派:KOORUI 27E6QCA(WQHD/180Hz/VA/湾曲1500R/¥21,780)

27インチ/WQHD/180Hz/VAパネル/1500R湾曲。 VAパネルなので高コントラスト(3000:1)で、黒がしっかり出る。FF14とかRPG系だと映える。 湾曲モニターは画面端の歪みが減って没入感が上がるので、ゲームや映画には相性が良い。 応答速度は1ms(GtoG)。2万円ちょっとで湾曲WQHDが手に入るのはKOORUIならでは。

KOORUIの注意点

スタンドの安定性に欠けるレビューあり。保証も短め。スペックに全振りしてる印象。 「多少のリスクは取れるからとにかくスペックが欲しい」という人向け。

対抗馬①:Xiaomi A27i 2026(¥14,980)

こっちはFHD(1920×1080)だけど、リフレッシュレート144Hz。 27インチにFHDだと解像度がちょっと物足りなくなる可能性はあるものの、 ゲーム用途オンリーで「とにかく安く、滑らかに動けばいい」ならアリ。

しかも14,980円。1万5千円で144Hzの新品モニターが買える時代。 色精度もΔE<1でキャリブレーション済み。TUV低ブルーライト認証取得。 FHDでいいならこれが最安クラスだと思う。

対抗馬②:JAPANNEXT 27インチ各種(¥18,000〜21,000前後)

JAPANNEXTは千葉県いすみ市に本社がある日本メーカー。創設者はフランス人で、コスパ路線で攻めてるブランド。 ゲーミングモニターのラインナップがとにかく豊富で、Amazon限定モデルも多い。

この価格帯だと: - JN-VG27FHD165:27インチ/FHD/165Hz/VA。Amazon限定。¥18,981

  • JN-IPS27G144F:27インチ/FHD/144Hz/IPS。¥20,980

正直に言うと、スペックだけで比べるとKOORUI G2721X(WQHD/260Hz/¥17,960)が圧倒的なので、JAPANNEXTは数字の勝負では分が悪い。 ただしJAPANNEXTの強みは日本メーカーの安心感と保証2年、そしてゲーム特化の機能(ゲームモード、FreeSync、照準表示など)がちゃんとついてること。Xiaomiにはないポイントなので、ゲーム機能を重視するなら検討の価値あり。

スタンドの可動性が弱いモデルが多い(チルトのみ、高さ調整なし)のは気になるポイント。 モニターと目線を水平にするのが疲れ目の防止には重要なので、長時間プレイするならモニターアーム導入前提で考えたほうがいい。

番外編:ちょっと予算を上げるとDellが最強になる話

ここまで2万以下で探してきたけど、ドット抜けが心配ならちょっとだけ予算を上げてDellを検討するのは超アリ。

Dellのモニターには「プレミアムパネル交換」という保証がある。 これは、明るいサブピクセルの欠陥が1個でもあれば、保証期間中(3年〜5年)無償で交換してくれるというもの。 しかも先に代替品を送ってくれて、届いてから故障品を返す方式。モニターが手元からなくならない。

ほとんどのメーカーは「ドット抜けは液晶の特性であり、故障ではありません」で終わりなので、 これだけでDellを選ぶ理由になるレベル。

たとえばDell S2725DC(27インチ/WQHD/144Hz)が¥28,979。価格.comの売れ筋ランキングでも常に上位。 内蔵スピーカー付き、USB-C対応。 なおDellのプレミアムパネル交換は「一部の」対象モデルに適用される仕組みなので、購入前にAmazonの商品名やDellの製品ページで「無輝点保証」の記載があるか必ず確認すること。Amazon限定モデル(型番末尾に-Aがつくもの)は明記されていることが多い。 2万以下ではないけど、安心を買うという意味では最もコスパが良いまである。

ドット抜け問題について

ドット抜けは液晶モニターの宿命みたいなもので、現在の製造技術では完全には防げない。 各メーカーの対応をざっくりまとめると:

Dell:プレミアムパネル交換あり。輝点1個から無償交換(対象モデルに限る)。業界最強。 EIZO:無輝点保証あり。常時点灯ドットがあれば交換。ただし価格帯が違いすぎる。 JAPANNEXT:ドット抜けは基本的に修理・交換対象外。ただし「数点固まっている」「使用に著しく支障がある」場合は相談可。 Xiaomi/KOORUI:特にドット抜け保証の明記なし。

つまり2万以下の価格帯では、メーカー側のドット抜け保証はほぼ期待できないのが現実。

対策としては: 1. Amazonで買ってAmazonの返品ポリシーに頼る(30日以内なら返品可能なことが多い) 2. ツクモのパーツ交換保証を使う(購入時に加入すれば、ドット抜けでも同一製品と最大3回交換可能) 3. パソコン工房のWEB安心交換保証(ドット抜けでも新品交換可能)

特にツクモの交換保証はドット抜けが怖い人にはかなり心強い。 「ドット抜けゼロを保証するものではないが、あった場合に交換できる」という仕組み。 購入時にしか加入できないので、気になる人は最初から検討しておくこと。

まとめ

※価格は2026年3月9日時点のAmazon/価格.com調べ。セールやクーポンで変動するので購入時に要確認。 ※Dell S2725DCは楽天ビックでも取り扱いあり。楽天セール時はポイント込みでAmazonより安くなることがある。Xiaomiも楽天公式ストアで販売中。

モデル 解像度 リフレッシュレート パネル Amazon価格(税込) 一言
Xiaomi A27Qi 2026 WQHD 120Hz IPS ¥19,980 本命① 色精度ΔE<1。万能型
KOORUI G2721X WQHD 260Hz Fast IPS ¥17,960 本命② ゲーム特化なら最強
Xiaomi A27i 2026 FHD 144Hz IPS ¥14,980 最安。FHDでよければこれ
JAPANNEXT JN-VG27FHD165 FHD 165Hz VA ¥18,981 Amazon限定。ゲーム機能充実
JAPANNEXT JN-IPS27G144F FHD 144Hz IPS ¥20,980 日本メーカーの安心感。保証2年
KOORUI 27E6QCA WQHD 180Hz VA(湾曲) ¥21,780 湾曲派。没入感重視
Dell S2725DC WQHD 144Hz IPS ¥28,979 ドット抜け保証最強。安心を買う

Xiaomiのゲーミング特化モデル「G27Qi 2026」(WQHD/200Hz/Fast IPS)はセール中で¥25,980(定価¥29,982)。色精度・応答速度・リフレッシュレートの全部盛りで、予算を上げられるなら一番バランスが良い。

個人的な結論

「テレビからの乗り換え」で迷ったらXiaomi A27Qi 2026(¥19,980)。 WQHD/120Hz/IPSで色精度ΔE<1。ゲーム特化の機能はないけど、万人向けの安定感がある。

「ゲームの応答速度が最優先」ならKOORUI G2721X(¥17,960)。 WQHD/260Hz/Fast IPS/1ms GtGで、スペックだけなら3万円クラス。保証の短さが許容できるならこれ。

ドット抜けが怖いならDell S2725DC(¥28,979)。 プレミアムパネル交換で輝点1個から無償交換。安心を買うという選択肢。

どちらにせよ、テレビでゲームしてた人がモニターに変えたら世界変わると思うので、はやく買ったほうがいい。

広さは正義(わりと前の記事で書いたやつ)。

2025年の紅白を見て思った。近代J-POPは「コンテクストの圧縮」の歴史なのかも

明けましておめでとう。紅白歌合戦をぼんやりと見ながら、気づいたことを記す。
長いオタクの一人語りにどうか付き合ってほしい。

きっかけは朝ドラの主題歌が流れた瞬間だ。僕の好きなハンバートハンバートが歌う歌に、「ばけばけ」のシーンが背景として流れていく。

https://www.youtube.com/watch?v=D8tUa4dTLMk

僕は全くドラマをみてないけど、出演者たちが泣いているのが印象深かった。これ、きっと「ばけばけ」を見ている人は、歌詞の一言一言をドラマと重ね合わせているんだろうな、と。毎朝毎朝、主人公の人生に寄り添って同じ曲を聞かされ続けることって、実はとんでもないコンテクスト(文脈)の刷り込みなんじゃないだろうか。

きっと第1週に聴く主題歌と、激動の人生を乗り越えた第20週に聴く主題歌は、物理的には同じ音波でも、脳内で再生される意味合いが全く違う。半年分の「物語の厚み」が、たった数分の楽曲に乗っかる。これはいわば、楽曲そのものの強度だけでなく、付随する物語の総量で殴り合う「コンテクスト量の勝負」になっている。

現代のヒット曲は、この「巨大な文脈をいかに短時間の楽曲に圧縮するか」という技術競争の歴史として読み解けるのではないか。その変遷を整理してみたい。

1. インターネット前夜の、ラジオの集約性の話

時代を少し遡って、好きな曲に触れておく。中島みゆきの『ファイト!』。フォークソングも落ち着いて、シティポップが流行ったり、ブルーハーツとかのパンクと同じ頃の歌。『ファイト!』がすごすぎて吉田拓郎が別の曲『永遠の嘘をついてくれ』をお願いした話とかは各人ググってくれ。いやみんなもうAIに聞くからググらないのか?今でも竹原ピストルがCMソングとして歌ってるよね。すごい曲だ。


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ファイト!

ファイト!

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『ファイト!』(1983年アルバム収録)がなぜあれほど人を抉るのか。それは、この曲がラジオ番組に届いた「中卒で仕事をもらえなかった女の子」「駅で見たことを誰にも話せなかった人」「田舎から出られなかったエピソード」といった、名もなき個人が受けた具体的な痛みを、圧縮して歌詞に取り込んでしまったからではないだろうか。抽象的な「頑張れ」ではない。誰にも見向きもされず、冷たい水の中で震えている「個人の悔しさ」を抽出している。

サビで放たれる「ファイト!」は、ふるさとや温かい場所を離れ、冷たい都会(社会)という激流の中で必死に泳ごうとする、今の私たちに向けられた承認かもしれない。

理不尽な現実に押し潰されそうな時この曲が効くのは、それが単なる綺麗な言葉ではなく、「お前の震えを知っているぞ」という、孤独な闘いへの深い共感と肯定が込められているからだろう。この曲がインターネット以前にあったというのがやっぱり衝撃で、ラジオというメディアが、いかに個に近いマスであったのかを象徴した曲だよねとも思い、最初に触れた。

 

2. 「時代の気分」を圧縮した90年代ドラマ

そこから90年代に入ると、ヒット曲は「テレビドラマそのもの」と不可分になる。その象徴が小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』(1991年)だ。


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東京ラブストーリー』の重要な局面で、印象的なギターのカッティングが鳴り響く。あの瞬間、視聴者の脳内ではリカとカンチの恋模様だけでなく、「東京で暮らすことの憧れ」や「都会の恋愛の切なさ」といった、当時の空気感すべてが一気に解凍されていたのではないだろうか(知らんけど)。

曲が圧縮していたのは、特定の個人というよりは、「トレンディ」と呼ばれた華やかな時代の気分そのものだったのかもしれない。イントロが流れるだけで高揚感が蘇る一種の条件反射を利用した、見事な圧縮技術。このあとバラエティのシーンなどで、執拗なほどこのコンテキストがこすられ続けるため、ちゃんと見ていないような我々世代も、曲のほうはよくしっていたりする。すごいことだよね。繰り返されれば繰り返されるほどその効力が強くなってくやつ。クリスマスに必ず山下達郎がリフレインされるのもおんなじ仕組みだよね。

3. 「時間と成長」を圧縮するドキュメンタリー

近年爆発的に増えたのが「オーディション番組発」のヒット曲だ。BE:FIRSTやNiziU、ME:I、JO1といったグループがこれに当たる。最近だとHANAかな。


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彼らの楽曲が圧縮しているのは、数ヶ月にわたる過酷な選考過程という「時間」そのもの。視聴者は、合宿での衝突、流した涙、脱落していった仲間の想いといった、放送で共有された膨大なドラマをすでに知っている。だからこそ、デビュー曲を聴いた瞬間に、その数ヶ月分のドキュメンタリーが一気に脳内で再生される。

これは最初に触れた「朝ドラ方式」の短期集中型と言えるかもしれない。

楽曲自体のクオリティもさることながら、そこに「彼らがここまで歩んできた道のり」という重厚な文脈が乗っかることで、ファンにとっては単なるポップソング以上の、人生の賛歌として響く。

「推し」という感情は、この「共有された時間の圧縮」から生まれる熱量のことなのかもしれない。一緒に成長を見守ること自体が、謎の一体感を生むんだよね。毎週、毎回、更新を待ちながら見ていくその時間経過も含めて人生と一体化してしまう。そういえば仕事の、大学のちょっとつらかった時期、彼ら彼女らにすごく背中を押されたなって。それがすべて楽曲に乗ってくる。
これってシステムごとK-POPからの輸入だよね?そう思うと音楽産業でかの国が世界をリードしつつあるのも納得というか、この蟲毒みたいな空間を余すところなく見せていく手法も含めてすごいなと。練習動画みたいなダンス動画がめちゃくちゃアップされてるのもこの文化だよね。いち早く日本に輸入した日高さんも頭いいなと思いますね。

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4. 「物語の構造」を圧縮するアーティストYOASOBI

ここからが本題。本題に来るまでに何時間かかったのか。

ドキュメンタリー番組の流行よりは少し前からかもしれない、2010年代後半から「物語」そのものを高密度に圧縮する技術革新が起きたと思っている。SAOとリサの組合せのように、偶然メガヒットしたアニメのOPが名曲だったみたいなパターンはあれど、このコンテキスト生成を人工的に繰り返し生成可能にしたシステムは大発明で、そしてこの発明がストリーミング音楽=現代のミュージックシーンを制したと感じている。


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象徴的なのはYOASOBI。「小説を音楽にする」というコンセプト自体が、最初からコンテクストありきの設計だ。リスナーは曲を聴きながら、背後にある物語を読み解くことで、短時間で深い没入感を得る

僕自身の聞いてきた曲でいうと、BUMP OF CHICKENの「K」とか「ラフメイカー」とかが”はしり”だったのかもしれないが、これに一点集中し意図的に繰り返し生み出して、その後バシバシと「アニメ要約路線」でも再生産可能にしたシステムが本当に秀逸だと思うんだよね。Ayaseの音楽センスがすごかったもちろんあるけどそれ以上に、この発明がやっぱりすげーんだなと。


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代表曲はやっぱり『夜に駆ける』だろうか。それとも「推しの子」を圧縮した『アイドル』かな?


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僕が好きなのは、「葬送のフリーレン」を圧縮した『勇者』もなんだけど、

なんの前情報もなく『群青』を聞いたとき、あまりにも「ブルーピリオド」すぎて声が出たのを覚えてる。AYASEの圧縮力がぼくの脳内の漫画の引き出しと音楽そのものをバチバチと結び付けてしまった気がして震えたよ。*4


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5. 「物語圧縮の覇者」米津玄師

もうひとり、「物語圧縮」の覇者とも言える人がいる。みなさんご存じ米津玄師。『Lemon』がドラマ「アンナチュラル」の死生観を昇華したように、彼の楽曲は作品への解像度が異常に高い。「チェンソーマン」主題歌『KICK BACK』などでも見られるように、原作が持つ物語やテーマを、イントロから最後の余韻まで余すところなく3分間の楽曲に高密度で圧縮して届ける。チェンソーマン読みながら自分ならどんな曲つけるか考えてたって話すごくない?
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そして、僕が彼の曲で一番すきなのは『BOW AND ARROW』。

理由としてはもちろん、もととなった「メダリスト」じたいが好きというのがある。知らなかったところからアニメ見ているうちに待ちきれなくなって漫画全巻買ってしまうというめっちゃオタクあるあるを久しぶりにやった。その好きな作品を、をものすごい切れ味で(それこそ弓から放たれた矢のように飛ぶいのりちゃん=主人公の教え子が見えるほどに)、司=主人公の視点から1曲で描き切っている。これ書きながら知ったんだけど、ジャケのいのりの絵、米津が書いてるのすごすぎだろ…。

そして作者との対談で、米津がこの圧縮についてかなり意識したコメントを残しているのが興味深かったので載せておく。

基軸として、オープニングとエンディングがあるアニメで言えば、オープニングを作る時は物語の「要約」、エンディングを作る時は「余韻」っていう風に最低限決めてはいますね。…(中略)…子どもの頃に観ていたアニメとか頭の中でふと思い出したりすると、断片的な映像が流れていく後ろで薄っすらと主題歌も流れていたりするんですよ。逆に何かのきっかけで主題歌だけを聴くと、そのアニメ映像がパッとフラッシュバックしてきたりもする。主題歌ってそういうあってもなくてもいい外部的なものだけど、だからこそ物語やキャラクターに対する視聴者の体験みたいなものを強く委託されるような機能があると思うんですよね。そう考えると、すごく気を使うし、台無しにしちゃいかんなとも思う。それこそ変な曲にしてしまったら、頭の中で思い出した時に後ろに変な曲が流れるような感じになるだろうから、観た人たちの中には美しい記憶として長く残ってほしいなと。そういう気持ちは強くあるかもしれません。

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羽生結弦とコラボしたPVもめちゃくちゃよいので見てほしいんだけど。彼がOP作ったときから、フルコーラス作ったときで、もはや全く違う曲を作り上げているところにも注目してほしくて2つ貼っておきますね。両方見て差分を感じてほしい。

①アニメ版


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②楽曲PV


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米津だと映画館で初めて聞いた「M八七」とか、あまりにかっこよすぎた映画「ガンダムジークアクス」の『Plazma』の使われ方とか、それだけで記事にしたい曲が数多あるが、別の機会に譲ろう。でもPlazmaは初めて聞いたとき脳裏がバチバチしたよね。ガンダムが主人公とはじめてシンクロする起動シーンで使われるとか、オタクの本望すぎるだろ。知らんけど。*6

6. 昔からある、季節や人生の瞬間を圧縮する手法+α

これが王道というか、昔からある恋の歌的な手法なんだけど、去年から今年にかけて、Mrs. GREEN APPLEの『ライラック』にはやっぱり触れておかなきゃと感じている。TikTok的な媒体でも売れに売れたことに加えて、個人的にも2023年くらいからVtuberにはまってにじさんじ甲子園を見てしまっているというのも重なって、強い「青春感」「甲子園感」が圧縮されすぎているわけですわ。


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今回アニメ『忘却バッテリー』の主題歌として、彼らが圧縮したのは「青春のキラキラ」と「ドロドロ」の同時出力。爽快なギターロックの中に、学生時代の苦味や後悔といった負の側面も縫い込むことで、「青春の二面性」をパッケージングしている。ミセスって「小・中学生くらいの子の歌」ってイメージだったんだけど、だんだん大人になって高校生を歌ってる感じで、そういう意味でも”ライラック以降”のミセスはひとつステージが上がったのかなって知らんおじさんとして勝手に感じています。

日本においてほとんどの人が共通して持ってるものって「高校時代」までなわけで、そういう意味でも一億総中流じゃなくなって、愛や恋も多様化してしまった現代において、強く共通の意識を呼び起こせるものって、もう「青春」くらいしかないんじゃないかと思っている。だから、ミセスが王道の王道である技術で青春を圧縮したのは、これが売れた理由のもっとも大きな部分だったんじゃないかなって。もうみんなそれこそ紅白見ない人も多いし、テレビというマスを見なくなってしまった現代において、ちゃんとマスの最大公約数を絞り出したことがすごいよ。RADが18祭で作った「正解」とかも、同じ論理に当てはまる気がしてる。


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一方で、ミセスの青春と似て非なる感覚なんだけど、特定の物語を持たずに「季節の記憶」を圧縮したのがヨルシカ。入道雲、自販機の音、夜の匂い。それらの五感情報と喪失感をセットにすることで、「存在しないはずの夏の記憶」を私たちの脳内に捏造する。「物語」ではなく「感覚」の圧縮。これもまたものすごい発明で、ヨルシカを聞くといつでも夏のにおいがするんだよね。これヤバいわけですよ。ヨルシカに嗅覚がやられちゃってる。


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一番好きなのは歌は『春泥棒』。春吹雪で桜が散り、あの春から夏に向かって移りかわっていく様が、そんなの見たこともないはずなのに勝手に脳裏に描かれてしまう。フラッシュバックしていく人生か恋の終わりみたいな。すごい曲だよな。

5. 物語へのカウンターとしての「個人の地獄」

そして今、2024年から2025年にかけて、巨大な物語の圧縮とはまた別の、新しい流れも生まれ始めている。こっちのけんと『はいよろこんで』や、サカナクション『怪獣』のヒットだ。この2曲に共通するのは、アーティスト個人のメンタルヘルスの不調(内なる怪物)」を、ダンスチューンに圧縮している点だ。

『はいよろこんで』は、双極性障害のSOSやモールス信号を、コミカルな「ギリギリダンス」で包んだ。


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『怪獣』は、うつ病からの復帰と、創作という業を背負って生きる覚悟を、踊れるファンクで包んだ。


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真面目に語りすぎれば重すぎて誰も聴かないような「個人の地獄」を、あえて一番踊れるビートに圧縮して出力する。これは、アニメやドラマといった「外部の物語」に依存せず、再び「個人の切実な実体験」を武器にする戦い方だ。かつてのラブソングのような甘い共感ではなく、「俺は今にも壊れそうだが、とりあえず踊ろうぜ」という、生存のためのダンス。

同じダンスチューンでくくると、先ほども取り上げたミセスの『ダンスホール』もけっこうこの文脈にあると思っていて、何度も聞いているとあまりにもネガティブな言葉選びが多いことに気づくんだよね。そのまんまだとつらいから、この世をダンスホールだとおもって踊り明かそうみたいな。


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物語消費が極まった現代において、こうした生々しい個人の叫びが、一種のカウンターとして機能し始めているのかもしれないなとか思ったり思わなかったり。それはそうとして、ミセスとサカナクションの収録現場比較動画は面白かったね。

7.個が巡って、また個に帰ってきた

J-POPの歴史を振り返ると、ちょっとした円環構造が見えてくる。

  1. 愛とか恋とか、マスの共通の奴
  2. 個人の痛み中島みゆき
  3. 時代の気分とかマスの共通の奴(東京ラブストーリー
  4. 成長の記録(BE:FIRST・ME:I)
    物語の構造(YOASOBI・米津玄師・ヒゲダン・ミセス)
  5. 青春とか夏とか、マスの共通のやつ
  6. 個人の地獄(こっちのけんと・サカナクション

略図はちょっとざっくり書きすぎてるけど許して。

80年代、中島みゆきがラジオというメディアを通じて掬い上げた「個人の切実な痛み」が、ドラマやアニメといった「巨大な物語」の時代を一周し、2025年の今、形を変えて再び「個人の地獄」として戻ってきた。ように感じる。

かつては歯を食いしばって耐え抜く『ファイト!』だったものが、現代では軽やかにステップを踏む「ダンス」になっているのはならではというか、今っぽい包み方だよね

そろそろ、「なろう系」「無双」とかに代表される「個の無双感」とか「個による個だけのための気持ちよさ」とか、そっちの時代の気分をとらえた何かが出てきたりすんのかなとか、これももう古くて、Zとかα世代といわれる別のところに時代の気分があったりすんのかなとか、考えると尽きない。

8.まとめ的なやつ

情報過多な現代において、私たちは無意識のうちに「音」ではなく「意味の密度」を消費している。これが結構意図的に日本人の全オタク化というか、無意識化にコンテクストを消費させられてる感覚というか、時代の変化とそれにマッチした手法を感じたねという話でした。
近年の歌、転調しまくっていて情報圧縮に慣れた我々をメロディ側でも逐一刺激し続けなきゃいけない話とかも同じ文脈にあるかも。メロディ側はマジでお作法の話が別でありそうすぎて書けないや。近年で一番好きなメロディはVaundyの『怪獣の花唄』かな。


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なんかこうAIがパーソナル化したサービスをだんだんと提供しはじめている昨今、この「マスをどう個に落としこむか」「個をどうやって切り出してマスに昇華するか」が次の時代なテーマになってくるような気がしていて、ここに新しい圧縮手法をもたらした者こそが新たなミュージックシーンを制するのかなとかもやもや考えてる。曲は同じなのに、耳に入る瞬間にその人好みに調整されるような何かがそろそろ出てきそうじゃない?わかりませんが。

お付き合いありがとうございました。

 

*1:中島みゆきのほうは権利的に大丈夫そうなのが見つからなかったので竹原ピストルのほうをのせとく。満島ひかりがCMでも歌ってるけど、FNS歌謡祭かなんかで語りながら歌ってる動画もいいから、気になる人は探してほしい

*2:余談だけど、一緒に成長を見守ることの熱量ってものすごくて、馬主とか一口馬主とかに狂っちゃう人が多いのは、この熱量が人工的に毎年毎年生み出せるからだと思うんだよね。

marulimo.hatenablog.com

*3:動画はコロナ禍で全世界がikuraが歌うますぎることを知ったFirstTakeのやつ

*4:世界三大「ブルー」漫画については、ブログ書きかけのままずっと下書きにしまってあるから、またちゃんと書くね。

*5:余談だけど、キックバックの中の「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」って歌詞、モー娘。そうだ!We’re ALIVE』からの引用なんだね。突如25年前が押し寄せてくる事実にめっちゃ驚いたわ。

*6:また「ガンダム水星の魔女とYoasobiとガンダムジークアクスと米津」でも書けそうなきがするのでそれはそれで温めておく。

*7:ついでににじさんじ甲子園の動画を紛れ込ませる

*8:本筋ではないけど、その個の理解されなさを「チ。」のアニメにぶつけてきてるのは、あまりにもハマりがよすぎてびっくりした

【Amazonブラックフライデー】今年買ってQOLがあがったやつ8選【2025】

こんちは。 始まってるっすねAmazonブラックフライデー。 なんかここ2年くらいでいきなり文化として定着させようとしてる感ない?ブラックフライデー。 各所がなんにもない11月にイベントを用意して安売りしてくれるのは助かる。 一方で、ここが一番安いからここまで待つかみたいな思考も生まれて機会喪失にもなりがちだよね。 というわけで年末年始書く予定だったAmazonで買ってよかったものでも書いたのでどうぞ。

ガジェット系から、家事系、ゲームまで。基本的にQOLアゲでまとめてみた。 シチュエーションがハマれば使える。

Anker Nano Charger (20W) USB-C

まずはこれ。地味だけど、無いと困るやつ。

iPhoneやガジェット類が増えると、どうしても家のいろんな場所で充電したくなる。 去年紹介した65WのやつがPC充電とかも使えてめちゃ便利なんだけど、一方で大量に買うには少し高い。 そこでこのナノチャー20W。とにかく安い、そしてめっちゃ小さい。 デカい充電器を並べて刺すと隣のプラグと干渉してなかなか刺せない、みたいなイライラが一切ない。 500円玉サイズなのに最大20W出力なので、iPhoneの充電スピードもまあまあ。 百均で買うやつだといきなり発熱しないかドキドキするけど、Anker製品買っときゃ保証も長いしまず安定だろということでコレ。 ブラックフライデーの1290円がたぶん一年で一番安いので買うべき。

お金が有り余ってるならこれも一つあるとよい

Anker MagSafe対応 モバイルバッテリー (MagGo)

「ケーブルを挿す」という行為がダルいため、あってもいい。 背面に磁石でピタッとくっつけるだけ。 ケーブルがカバンの中で絡まることもないし、充電しながらスマホを操作してもコードが邪魔にならない。

  • ケーブルレスで荷物が減る
  • スタンド代わりになるので、充電しながら動画が見れる
  • 磁力が強いので、カバンの中で外れにくい

特に「スタンド機能」が優秀で、カフェで作業する時のスマホ置き場としても。持ち歩くならこれかな。

スマホが熱くなるのと、スマホカバーを選ぶっていうのは難点かなー。

KEEPTIME ワイヤレスモバイルモニター 15.6インチ

今年のベストバイ候補。 「ケーブルレス」で使えるモバイルモニター。 なかなか充電ケーブルも含めたケーブルレスでこの値段はないんすよ。今までもサブモニターは使ってたけど、ケーブルのごちゃつきがストレスだった。これはバッテリー内蔵&ワイヤレス接続ができるので、机がごちゃつかない。 * 配線不要で設置 * 他人にプレゼンするときとかに別の場所にポンとおける * リビングやカフェでもデュアルディスプレイ環境が作れる 一度この「自由さ」を味わうと、優先よりはこれになっちゃう。 リュックに入れて運んだり、コタツで作業したい人にも。 iPhoneのミラーは基本できるんだけど、なぜかできない機種?もあってそこだけが不満かなー

Ring Indoor Cam (第2世代)

「留守中の家、大丈夫かな?」という漠然とした不安を、数千円で解消してくれたのがこれ。 屋内用の見守り・セキュリティカメラ。 監視カメラって「常に見られている感」があって少し抵抗があったが、物理的なプライバシーカバーが付いているのが良。 在宅時はカバーをスライドして閉めておけばOK。 • コンパクトでどこにでも置ける(圧迫感なし) • 外出先からスマホで部屋の様子をサクッと確認 • 双方向通話ができるので、留守番中の家族やペットへの声掛けもOK。 うちみたいに猫がいる家庭は、自動給餌器、複数トイレ、このカメラの3点セットでネコがいても1-2泊なら旅行行けるようになった感ある。 小中学生の子供がいるなら帰宅確認用としても優秀。旅行中の万一のセキュリティ対策とかね。 「安心」を買うという意味では、コスパガジェットかも。 今見たら2680円で安すぎてわろた。

Anker Soundcore V20i (Open-ear)

「長時間イヤホンをしてると耳が痛くなる…」という悩みを解決してくれたやつ。 耳を塞がないオープンイヤー型のイヤホン。 カナル型(耳栓型)と違って圧迫感がないので、3〜4時間のオンライン会議が続いても大丈夫。 * 耳にかけているのを忘れる軽さ * 外の音が聞こえるので、宅配便や家族の声に気づける * 音質もAnkerらしくクリア 「ながら聴き」や「Web会議」には最強。 しいていえば、喧騒の中で小さい音の曲とかを聞こうとするとちょっと聞きづらいので、「少しも聞き漏らしたくないけど外がうるさい」みたいな場面では使わないこと。 最初眼鏡と干渉するかなと思って躊躇してたけど、そんなに気にならない。 マジでよかったため、落とすのを見越して2セット買った。 え、4,490円か、もう一個買う…?

パナソニック ラムダッシュ PRO 5枚刃

身だしなみ系で一番の投資対効果を感じたのがこれ。 これまで就活時からの安いやつを10年以上使ってて、吟味に吟味を重ねてこれに変えた。 5枚刃のパワーは言うほどわかってないけど、朝の髭剃りはちょっと楽しみになった。 けっこう深剃りができるため、夕方になってもジョリジョリしないのはいいかも。

  • お風呂剃り対応のものもある
  • 自動洗浄機付きでメンテが楽

マジでこのメンテ部分の手間が大きくて、毎日ここで時短できるのは本当に大きい。QOL直結アイテム。 勝手に洗っておいてくれるの清潔感あってマジで助かる。洗浄音はちょっとうるさいので、洗浄は昼間とか家に人がいない時とかにやってる。 髭剃りは正直多すぎて選ぶのが大変なんだけど、性能高めでコスパがちょうどおりあうのがここら辺。 セールで24,040円か。買った当時より安くて悔しい。

[山善] コンプレッサー式 除湿機

地味だけど、生活の快適度を底上げしてくれたのが山善の除湿機。 「部屋干し」することがある派にはおすすめ。 コンプレッサー式なので、電気代を抑えつつ強力に除湿してくれる。 ジメジメした梅雨時期はもちろん、冬の結露対策や、お風呂上がりの脱衣所乾燥にも。 * 洗濯物がシンプルに早く乾く * 部屋のベタつきがなくなる * コンパクトで場所を取らない 水が勢いよくたまるので、夏場は結構な頻度でかえてた。 たぶんいま季節的に逆だからめっちゃ安く買えてると思う。 いや、5パーオフか。そんな安くもないわ。またGWセールで会おう

アマノフーズ 減塩いつものおみそ汁セット

晩御飯のもうひと品に最強のやつ。無限に買ってる。 お湯を注ぐだけで、「作りたてのような茄子や豆腐の味噌汁」に。 フリーズドライの技術すごすぎるんよな。 減塩タイプを選んでいるので、とくに朝晩とか飲んでも気にならない。 * 具が大きくて満足感がある * 味が割と選べる * 忙しい朝や、夜食にも セールの時とかお正月とかにまとめ買いしてストックしてる。 これがあるだけで、食事の満足度が少し上がる。

PS5 モンスターハンターワイルズ

今年一番遊んだゲーム。いや、ゲームってもう見るものになってて長時間やるもんでもなくなってきてる中で生き残ってるモンハンがすごいというか。 『モンハンワイルズ』。 映像の美しさはもちろん、淡々と次のことに集中できる感じがよいですね。もうモンスターまでのオート移動なしには生きていけない身体になってしまった。モンスターをただ叩く気持ちよさに特化してきてるなーという感想。 今僕のタイムラインで流行ってるパワーウォッシュと同じで、その瞬間淡々とやっている仕事が気持ちいい、みたいなプレイ感を目指してるのを感じる。 PS5の性能をフルに発揮している感じがしてお得感がある。65Vのテレビを生かせてるなと思う素材の一つ。 年末年始のお供にぜひ。

まとめ:ブラックフライデー期間中じゃないと安くないので、終わったらこの記事のことは忘れてくれ。

以上、今年買ってよかったものでした。 割と「一度使ってしまうと戻れない系」が多いなと。 時短をして結局何してるかって言うと、去年より平均1時間くらい睡眠時間が増えてる気がする。 年齢もあるし寝ないとね。 みんな、寝な!(七瀬すず菜風) ほなまたねー

買ってよかったもの2024 生活・家電編

テレビっていうか壁を覆いつくす広いぴかぴかする板

一昨年くらいからサッカーを本気で見始めたため購入。大画面にもかかわらず張り付いてみてる。 最近はテレビも大きな画面を意識した画角と、スマホを意識した画角との意図が見えてきて面白いし、ズームアウトのときにほんとしっかり全体が見えるので大きさは正義すぎる。

当たり前だけどアニメ見るのも最高。ハイキュー劇場版とかMFゴーストの車とかを大画面で見るとかっこよすぎる。

例えば筋トレ動画を見るときとか、ダンスの練習をする機会があったとして、なるべく等身大の大きさの画面があると「真似」がうまくいきやすい。 画面が大きくなると画面の中の人間の大きさが自分に近くなってくるのは発見だった。VRゴーグルつけるのでもぜんぜんいいんだけどね。運動するにはまだ重いよね。

ハオウーロン

もはや今年のMVPと言っても過言ではないハオウーロン。 マンゴージュースはそこそこ好き、ウーロン茶もそこそこ好き、なのに二つをあわせた瞬間めっちゃ好きに変わる。 無限に飲んでる。後味があっさりなのがいいんだよな。

長らく在庫切れだったらしいんだけど、いまはサントリーの工場でレギュラーメンバー入りしたのか普通に手に入るので助かる。

コンパクトな炊飯器

前の炊飯器が壊れて、次はなんかすげえおいしく炊き上がるやつにするかと迷ったけど、結局同じものを買った。 おいそぎモード35分で仕上がる米がじゅうぶん美味しいんだよね。そもそも3合以上炊くこともないしな。手入れが簡単なのはメリット。

ちなみに、米はふるさと納税で無洗米を1年分買いこんでる。

3種全部入るキーケース

カギと、クレカと、現金が入ればもうそれだけ持っておけばいいかなって。 こいつにTile等の落としたらすぐ見つけられるユニットをくっつけておくと安心。いつでも落とせるいや落とすな。

食洗器対応のサーモス

僕はさまざまなところに水筒を忘れてくるため、あまり高いものは買えない。そんな中でも保温性にすぐれ、食洗器にも耐え、デザインに衒いもないこいつは気に入っている。 長らく同じ個体を使い続けていたが、先日めでたく置き忘れて新しいものを購入することに。

ちなみにこの水筒が横ポケにビタリ入る大きさのバックを買って、左に折り畳み・右に水筒を背負い続けて数年。 外でカフェラッテ飲むと200円くらいが最低ラインなので、家で朝コーヒーを飲むついでにこの水筒で牛乳とコーヒーを入れていくだけで1日500円くらい儲かる

安めのオフィスチェア

長時間の在宅作業。疲れないための椅子はあるだけで正義。僕も最近かったけど今安くなってて悔しい。買ってから気づいたけど、座面に何かこぼすと悲しいので座面カバーを同時に買うとよろし。 あと、床に傷がつくのでデスクマットみたいなやつもいるかな…。

これ買うときいろいろ見たけど、オフィスで無造作に置かれてるあの椅子ってめっちゃ高いんやな…。

無印のソープディスペンサー

| 無印良品

無印の自動のやつが2024に出たので購入。これまでのAmazonで買ってたやつだとどうしても液だれが気になっていたのをノズルの作りで見事に解決してた。 あと、泡の出る量を2段階で調節できるのも良き。使ってみてる限りは、中に入れる洗剤は泡ハンドタイプのやつなら別に専用のやつでなくともいけそう。

暖パン

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去年冬に買ったのがよくて、今年2枚さらに買い足した。 見た目スーツ感が少しあり、裏起毛でめちゃくちゃあったかい。当分これ以上はなさそう。 あと室内で最近ブロックテックパーカー来てるけどめっちゃあたたかくてよい。

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在宅時の快適さだけを求め続けた結果、マジで外でなくなってきてるの面白いよね。

なんとかここまでたどり着いた…。 やっとなんか書く気力が戻ってきたので、漫画・書籍編もいつか…書けるといいな…。

今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」

2024買ってよかったもの ガジェット編

今年はいろんな振り返りちゃんとしていくぞの気持ち

ウルトラワイドモニター Z Z-Edge 湾曲ゲーミングモニター

いまのところ去年最高の買い物といって遜色ない、湾曲ウルトラワイドモニター。

うちには2画面運用しているやつもあるんだけど、そもそも1画面にすべてが収まるので安心感と充実感がすごい。 作業をするにあたって机は広いほうがよいという認識なんだけど、これ仕事における机ってモニタじゃんね。 Slackだってチームスだって、全部の会話を開きっぱなしにしておいて順次動いたところを返信していくだけでいいの最強では?? これに限らず、画面が広ければなんでもよいと思います。広さは正義。

ミニデスクトップPC  GMKtec G3 Plus

ミクツーでフォローしてるエンジニアさんが買ってたので買ってみた。 マジで快適。ちょっとしたことならこのくらいの価格でぜんぜんいけるんやな。 上記のモニターはラップトップの拡大画面用に買ったんだけど、これとりつけたらこれ用になってしまった。 今後メモリは大きめのに換装予定。

高速充電器 Anker Nano II 65W (PD 充電器 USB-C)

65Wに変えてしまったらもう戻ってこれんよ。 僕は携帯の充電をすぐ忘れてしまうタイプなので、 出がけに10分くらいで高速充電したい人間なんですよ。 これマジで速い。

年始のセールで -38% ¥2,790 とか言ってるのでバグですね。 持ってない人は全人類買うべき。

安めの携帯スタンド 

これ、上記の充電器と組み合わせて、キッチン等で使ってる。 何がいいって、無段階調節で画面の角度を変えられるのがとてもよい。 これでお気に入りのVチューバーの配信を見ながら洗い物ができる。

事前に家のいろんな箇所に設置しておくと、家庭内移動が苦ではなくなる。 百均のもけっこういいんだけど、段階調節機能がやはり1歩劣る。

携帯とイヤホン充電するやつ(アンカーマグネティックワイヤレスチャージャー)

携帯とイヤホンの同時チャージ。これマストなんすよ。 置き場所を決めておかないとね、なくすから。 で、この置き場所がそのまま充電器になってるのが最強ですよね?そういうことです。 上記の携帯スタンドが支店だとするとこれが本店って感じ。

重いので、持ち歩きじゃなくて家とか会社のデスク推奨。 ただこの重みによりどんな携帯をくっつけてどんな角度にしても倒れることがないというのは利点なんですよね。 最初はマジかよなんでこんな重いんだよと思ったけど、重い意味あったわ。

ワイヤレス充電できるイヤホン Anker Soundcore Liberty Neo 2

で、上のスタンドで充電するにはワイヤレス充電できるタイプが必要で、これを。 いまセールで -20% ¥4,792 なのでマジかよもういっこ買っとくかの気持ち。

イヤホンの外側部分に耳にフィットさせるための補助ゴムがついており、耳の形があう/あわないあるタイプなんだけど、一番小さい補助ゴムつけると僕はぴったりでよいです。お試しあれ。

Lenovoの赤ポッチありキーボード

1世代前の会社pcについてて、もうこれなしでは生きられなくなってしまった。 ちょっとマウスが遠くにあっても、ポッチをいじるだけでok。 当時は有線版を買ったんだけど、これ無線版でええやんというのが結論。

ProtoArc トラックボールマウス

僕はよくマウスをなくすので、なくす前提で格安マウスを購入。 これでどこに置いてきても、まあまた買えばいっかの世界で生きられる。

機能としての最低限は満たしているのでマジでこれでそんな困らん。 セールで3500円くらいになってたらいいね。

なくさない自信がある人は、ロジクールのやつのほうが段階調節がいいかんじにできるのでこっちかな

みなさんやってるとは思うんだけど、滑りが悪くなったなと感じたら、 ボール部分をかぽってとって掃除するとだいぶ滑りがよくなる

いろんなもん買いすぎましたね。 元気があったら生活編もまたアップします。

今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」

ボードゲームの美しさって何から来てるのか

こんばんはまるぃもです。安定の遅刻。いや、一回遅れたら1週間くらい遅れるタイプの遅刻。本当ごめんなさい。

そんなに書くことないのになぜか毎年エントリーしちゃう...このアドベントカレンダーには登録したくなる何かが!ある!!!ぐらちゃん今年もありがとう!(馴れ馴れしめ)

https://adventar.org/calendars/10244

この記事は、 ボドゲ紹介 Advent Calendar 2024 の23日目の記事です!

実は会社にボードゲームがめっちゃ好きな人がいて、奇跡の出会いからボードゲーム部が発足した話を書こうと思ったんだけど、いったん特定をおそれて来年にしときます。

ボードゲームの美しさを考える

今年はいろいろ考えた結果、ボードゲームの中の「抽象化」に焦点をあてることにしました。 なんでかっていうと、やってる時にどのくらい快楽・快感があるかどうかとは別に、そのゲームにある「美しさ」みたいなものってどうやって評価したらいいかなと思ったから。

すでにされ尽くした議論かもしれないので、玄人の方は読み飛ばしてください。

テーマを理解した後にゲームをやって「うわー!美しい!!」って思うことありません??

今年、一番この美しさを感じたのは「ハーモニーズ」っていうゲーム(いや検索しづれえよ。もうちょいオリジナリティ溢れる名前にできんかったんか)なんですよ。めちゃくちゃいいのでみんな知ってても紹介させてください。

景色の模倣力

ハーモニーズのいいところ、それはコマの抽象化がめちゃくちゃうまいことです。

これとか見て欲しいんですけど、 小さな箱庭のなかに、 奥には岩場、手前には鬱蒼と繁る森、森から右奥の平原に出る前には池があり、その脇にはツリーハウスが佇んでいます。 ちなみに上の文をchatGPTに食わせたらこんな絵が出てきました。

まさにこんな感じの箱庭が想像できちゃいますよね。

脱線しましたが、ことほどさように、もしかしたらあるかもしれない現実の箱庭の景色をたった5×5程度の盤面と数色の木コマだけでハーモニーズは写しとっているなということが言いたかったわけです。 これだけだと表面的なので、もう少し考えてみました。

仕組みの模倣力

このゲームの得点要素として、生き物(小動物、微生物?)があります。生き物の発生過程にもポイントで、例えば平原の隣に水辺があるとフラミンゴが自然に集まってくるといったように、先に場を形成するとそれにあわせた生き物を生息させるとこができます。これって、実際にビオトープを使ったらそこに生き物が集まってくるのと同じですごく手触りがあって感覚的に納得感がある気がしてます。 現実を自分なりのフィルターで濾して濾して濾しまくったあとに、ちゃんと本質みたいな仕組みが残ってきているゲームをこそめちゃくちゃ美しいと思うんすよね。 現実(など)の構造をどのくらい簡易的なシステムに綺麗に落とし込めたか、につきると思うんだけど、これを「シンプルなのにめちゃくちゃそれっぽ」くできればできるほど美しさを感じるんだな、と。

面白さを礎としてもう美しさを競う時代にきている?

何に驚いたって、ハーモニーズってBGGの評価8.0ついてるんすよね... https://boardgamegeek.com/boardgame/414317/harmonies

いやお前、めちゃくちゃ評価されとるやん... 俺が紹介せんでもええか...

じゃあ今年もお世話になりました。 来年もよろしくお願いします。 良いお年を👋

ハーモニーズ